2019-20シーズン、スパーズ選手への感想雑多書き

2019-20シーズンのサンアントニオ・スパーズのシーズンが終了しました。

新型コロナウイルスの関係で非常に特殊なシーズンでの戦い、残念ながら22年ぶりにプレーオフを逃すという悔しい結果になりました。

今季のスパーズは良くも悪くも変化を伴ったシーズンだと思います。見ていて積もり積もった感想をまとめようと思いブログを書きました。

あまり数字を気にしないタイプなので数字での評価ではあんまりない、あくまでシーズン通して見てきた感想を書きますので数字大好きな方は気をつけてください。

 

選手への個別感想なのでチームの総評ではありません。 

 

 

・デリック・ホワイト
今シーズン最も活躍した選手。シーズン前は五輪代表選手になりシーズン開始後も安定した活躍を見せてくれた選手のひとり。序盤はターンオーバーが目立つこともあったけどすぐに修正。今季はDF、OF共に中心核として活躍。DFでは相手エースとのマッチアップ、更に勝負所や相手に流れがいきそうな時にチャージングを奪う活躍した。OFも今季は3Pの試投数を増やしてアウトサイドからスペースを広げてくれていた。特にバブル期はさらに試投数を増やしてチームのリーディングスコアラーとして名を馳せた。
今スパーズ内において最も手放したくない選手だと断言できる。来季どころかこれからのスパーズの未来も任せていきたいのが個人的な願いだから絶対離すなよスパーズ。フリじゃねえぞ。
 
・パティ・ミルズ
今季のチーム内MVP。最後に優勝したメンバーの1人で今季は2ndのエース兼リーダーとして活躍。五輪の好調そのままに3Pが絶好調。何度も離されそうな点差を縮めて勝負に持ち込んでくれた。
バブル期は怪我人続出で数試合の出場。本来は出場しなかった予定だったみたい。スクリメージに出てない不安も感じさせない程キッチリと試合で活躍し、チームの好調をアシスト。
今季ここまでこれたのは確実にミルズの活躍が大きかった。デローザンの契約次第ではさらに貴重なベテランになるので今後も頑張ってほしい。
 
・デマー・デローザン
今季は絶え間なく囁かれるトレード噂。さらに敬愛するコービーの急死などコート外での良い話は聞かなかった。そのせいかわからないが、試合審判に文句を言ってDFに遅れたりテクニカルを取られるのが場面がやたら多かった。
元々DFに関しては評価の低いデローザン。意識の低さからシュートチェックなど細かい部分も疎かだった。それに拍車をかけるように今季は4ガードのラインナップを組むことが多く、そのせいで4番ポジションの選手とのマッチアップもありDFに関しては良いところ無しと言っても差し支えなかった。
反面、OFでは平均22.1得点という結果だったが、FGではキャリアハイ53.1%を記録。得意のミドルとドライブで得点を量産。チームの安定した得点源として活躍していた。
バブル期の活躍はスターそのもの。若手に任せつつ手詰まりの時間帯や終盤では確実な得点でチームを引っ張るベテランとして理想の形で貢献。さらにバブル期はDFの意識も上がったのか、中断前のようなあからさまなサボりが見られなかった。
来季はプレイヤーオプションで残留かどうか先行き不明な状態。様々な噂にコロナウィルスによる情勢の変化で予想がつかないが、バブル期の活躍をしてくれるなら個人的には残留してチームを引っ張っていて欲しいというのが願いである。
 
・ラマーカス・オルドリッジ
チームの屋台骨。偏りの目立つロスターでは貴重なインサイド選手であり得点源。今季序盤はシュートに波があり一桁点数で収まることも多々あった。それは徐々に改善され、年が明けた頃からOFのシステム変更に伴い3Pシュートの試投数が激増。それを高確率で決めてストレッチ5として存在感を示すあたりさすがの実力だと言える。
反面、DF面ではかなり足を引っ張った印象。
特にスピード面での遅れが致命的で、チームDFが機能していなかった今季において外に引き吊り出されて簡単に抜き去られるのが致命的だった。
バブルは怪我により帯同せず。来季は怪我を完治させ元気な姿を見せて欲しい。
 
・ルディ・ゲイ
ベンチのエースだった存在。しかし中断前は動きの重さが目立っていた。
序盤こそミルズと共に引き離された点差を縮める活躍をしていたが、シーズンが進むごとにシュートの確率が下がっていった。さらにDF面ではスピードでついていけず、オルドリッジ同様抜き去られるシーンが目立っていた。
正直もうダメだって思ってた。が、バブルに入るとそれが一転した。
動きの重さも感じさせない軽快な動き、さらにシュートも絶好調でオルドリッジ不在のチームをデローザンと一緒に引っ張る大活躍。中断前は見られなかったパワースラムも見せる活躍に歓喜しまくった。
来季も同様の活躍をしてくれればPO進出も確実なものになるだろうからしっかりと体を仕上げて欲しいところ。
 
・デジョンテ・マレー
ケガからのカムバック。期待の若手筆頭。
今季はスターティングPGとしてプレイ。怪我明けと考えれば及第点と言っていいぐらいの活躍だった。
DFは以前と変わらず1級。しかしOFではあまり目立った活躍はできていなかった。
得点よりも状況判断とターンオーバーの多さが欠点として目立つ。ドライブしても最後のミスで台無しするシーンがシーズンを通して見られた。さらにフィニッシュも甘く、せっかくのスピードを蔑ろにしてしまう羽目になっていた。
バブルも目覚しく活躍したホワイトと対象に中断前と大きく変化した様を見せることができていなかった印象。しかし確実に期待に応えてくれるであろう選手なので、来季はこの経験を活かして欲しいところである。
 
・ロニー・ウォーカーⅣ世
恐らく全スパーズファンが期待を寄せる若手選手。今季はHOU戦での大逆転劇での活躍もあってさらに期待値が高まっている感じだった。
能力を見ればOF・DF共に高水準であり、特に飛行機の離陸のようにフワッと飛び上がり長い滞空時間で決めるダンクは魅力的だと思う。
でもシーズンを通して見ると波が激しく、全く存在感を示せず終わる試合も多々あったのが非常に印象強い。
毎度のごとく見せてくる弱点がフィニッシュの雑さと接触を避けるドライブ。シーズンが進むごとにそれはハッキリとした欠点となり、期待していた活躍を大きく下回ったと個人的には思っている。
ポテンシャルは確かで、将来的に20点平均も可能であろう選手なので期待はしておきたい。来季は安定した得点源だったデローザンがいなくなる可能性もあるので特にそう思う。

 

・ケルドン・ジョンソン

今季から加入したルーキー。今季のほとんどはGリーグで過ごしていたが、ポポビッチ不在でダンカンがHCとして試合に臨んだ試合からそのポテンシャルを発揮。バブルでは完全にチームのローテーションに加わり、期待を上回る活躍を見せた。

SGとしては少し小さいが当たり負けしないフィジカルでドライブにリバウンド、DFと活躍。若手らしいハッスルプレイと、おまけにしては大きい程に3Pを高確率で決めチームに確実に貢献する選手としての位置を確立した。

来季は確実にローテーションに加わるのでそこでの活躍も大いに期待できる選手である。

 

・トレイ・ライルズ
FAで加入してきた選手。貴重なPFとしてスターターに定着。特にオールスター後はオルドリッジ欠場の穴埋めをする様に攻守に渡って活躍してくれた。3Pの調子が徐々に上がり、デローザンやマレーがドライブするスペースを開けてくれた。
バブルは残念ながら手術で不参加。でもバブル期のチームスタイルでも確実にフィットできると予想してるので来季もよろしく頼みたい。
 
・ブリン・フォーブス
今季の活躍は正直残念としか言えない。
得意の3Pも安定せず波が目立った。加えて元々弱点だったDFもあまり改善できず、さらに痛いのは不用意なジャンピングパスでのターンオーバー。それをトップ位置でやってしまうのが見ていて心臓に悪かった。バブルも参加はすれど怪我で本戦に出場はできず挽回もできなかった。
好きな選手であるしチーム内にシューターが少ないことも鑑みれば再契約も望み薄ではないが、少なくともシューターとして存在感を出せなければローテーションから外されることは必至だろう。
 
・マルコ・ベリネリ
イタリアおじさん。ネタ的に愛されてはいたけど今季は期待通りの活躍をしたとは言えない。
技術やIQは錆びてないが、肝心の3Pがイマイチ安定してない。さらにDFでも足を引っ張りローテーションから外されることもちょこちょこ。タフショットは入ってノーマークがエアボールだったりとどうしてそうなるの…って感じ。
それでも美味しいところで活躍するから微妙に評価しづらい現実。来季はもう少し3Pを安定させて欲しいところである。
 
ヤコブ・ポートル
今季はリムプロテクターとしてシーズン通して活躍。ヤコブが出てる時間帯は脆かった守備も形になる程の影響力があった。
が、反面OF面では課題が残る。シュートエリアが狭いのはまだいいんだけど、FTはあまり期待できないレベル。ハックされて点差を縮められる試合もあった。OFパターンも少なく、P&Rに長けたミルズなどでないとただのスクリナーに成り果ててた。フィジカルにも難あり。そのせいで押し込めないシュートやエンビートなんかにやられてた。
外のない旧タイプのCとしては痛い部分だと思う。それでも歴代スパーズC陣を見ればかなりの上物なのでなんとか再契約をしておきたい人材。
 
・ドリュー・ユーバンクス
仕事終わりのリーマンみたいなベンチを盛り上げるガヤ。かと思ってたらオールスター明けにオルドリッジ、さらにポートルの怪我もあってGリーグから招集され貴重なインサイドプレイヤーとしてプレー。
慣れてないせいか最初はバタバタと傍目に見ても力の入り過ぎた感じがした。DF面ではまだまだだが、ポストからのOFやシュート力は意外といけるか…?
バブルでは力もそれなりに抜け、オルドリッジ不在の中ポートルとインサイドで活躍。なんだかんだ期待を寄せれる程に成長してくれたある種のサプライズプレイヤー。個人の理想としてはPHXのアーロン・ベインズのような感じになってくれれば心強いし生き残っていけると思う。
 
・クインダリー・ウェザースプーン
中断前はGリーグで過ごしていたG選手。バブルではチームの方針でバックアップGとして出場。
確実にこうと言えるほど見てきていないのが申し訳ないが、バブル期は若手らしい荒削りだがハッスルしたプレイを見せてくれた。今後も頑張ってほしい。
 
・チメジ・メトゥ
Twitterではなんか愛されてた印象。シーズンどころかバブルでもローテーション入りできず、オルドリッジとポートルが怪我で欠場していた時期でも招集されなかったあたり色々察するものがある。ユーバンクスの台頭で恐らくこのまま日の目を見ないだろう。次のチームと契約するなら頑張って。
 
・タイラー・ゼラー
バブル直前、オルドリッジの不参加で急遽契約。短い時間ファールトラブルに陥ったインサイド陣の代理で出場。少ない時間だったけど楽しかったよ。来季は別チームでもいいからロスターに残れるといいね。
 
・ルカ・サマニッチ
スパーズルーキー陣のイケメン枠。大半は規定通りにGリーグ出場。ガベージで出てもなんかダラっと集中力に欠けていた感じだった。
バブル最終戦は試合前にPO出場の可能性が無くなったのでスターター出場で纏まった出場時間でプレイ。1試合だけな上若干消化感のあった試合だったが、高身長で3Pのある選手はスパーズロスターを考えると喉から手が出る存在。確定要素がまだ少ない選手だけどスパーズの1巡目指名選手と考えると変に期待してしまうから来季に力を見せて欲しい。
 
 
・デマーレイ・キャロル
開幕前にやってきたオシャレスーツおじさん。実績のあるベテランでウイングDFと3Pが持ち味とあって期待値高い選手だった。
開幕すると序盤はちょこちょこ出てたけど進んでいくに連れて全く出場しなくなった。怪我でないと考えると単にチームに合っていなかったという判断しかできないぐらいにサンプルが無さ過ぎてただ疑問と不信を感じることしかできなかった。悲壮なTwitterのツイートとか見てるとなんかただ申し訳ないって思ってた。結局トレードもせずバイアウト。ただ意味なくサラリー減らしただけの完全悪手を売った終わり方になった。
こんな扱いだったのにサラリー一部返金してくれて本当にありがとう…。あとごめんね…。